【2025年最新版】小紅書(RED)とは?中国女性に絶大な影響力を持つSNS!購買を動かす口コミマーケティングの仕組みと成功事例
中国市場でSNSマーケティングを展開する上で、いま最も注目されているのが「小紅書(RED/rednote)」です。
中国の若年層女性の間で絶大な影響力を持ち、「信頼できるリアルな口コミアプリ」として人気を集めています。
近年では、訪日観光・美容・ファッション・ECなど、日本企業のマーケティングにも欠かせない存在となっています。
目次
小紅書(RED)とは?
小紅書(RED/rednote)は、中国発のライフスタイル共有SNSで、InstagramとPinterestを融合させたような構成を持ちます。
「好きなものをシェアして生活をもっと良くする」というコンセプトのもと、ユーザーが投稿する"リアルなレビューや体験記(ノート)"が中心です。
美容、ファッション、旅行、グルメ、インテリアなどのテーマが人気で、近年ではショート動画コンテンツも急増。
2025年時点で月間アクティブユーザー数は3億人を超え、特に女性の間で「買う前に小紅書で調べる」が常識化しています。
ユーザー層と利用動向
REDユーザーの約80%は女性で、主に20〜30代前半のZ世代が中心。
彼女たちは新しいコスメや旅行スポット、ファッションブランドを探す際、まず小紅書で検索して他人のレビューを参考にします。
また、都市部のホワイトカラー層や大学生を中心に、トレンド感度の高いユーザーが多いのも特徴です。
最近では男性ユーザーも増加傾向にあり、スニーカー・デジタルガジェット・ジムウェアなどのカテゴリーも伸びています。
小紅書が「購買につながる」理由
小紅書の最大の強みは、「検索→共感→購買」までがワンストップで完結する設計にあります。
ユーザーは「おすすめコスメ」「東京旅行コース」などのキーワードで検索し、実際に使った人の体験投稿(ノート)を読むことで信頼感を得ます。
さらに投稿内のタグやリンクからECサイトやブランド公式アカウントに直接遷移できるため、購買までの距離が非常に短いのが特徴。
この“口コミ起点の購買行動”が、REDを「最も購買に強いSNS」と呼ばせる理由です。
投稿の特徴と人気コンテンツの傾向
小紅書の投稿は「画像+テキスト」「短動画+レビューコメント」が基本構成です。
文章量はInstagramよりも多く、体験談や使用感を詳しく語る傾向があります。
人気カテゴリは以下の通り:
- 美容・スキンケア(使用レビュー、比較投稿)
- ファッション(コーデ提案、ブランド紹介)
- 旅行・観光(行程紹介、ホテルレビュー)
- グルメ(カフェ・レストラン紹介) また「#東京必吃」「#日本药妆」などの日本関連ハッシュタグは常に上位。訪日旅行や日本製品への関心の高さがうかがえます。
日本企業の活用事例
日本ブランドでは、化粧品メーカーや観光業界を中心にRED活用が進んでいます。
例として「資生堂」「SK-II」「無印良品(MUJI)」などはKOL(インフルエンサー)を起用し、リアルな体験投稿を通じて口コミ拡散を促進。
また、温泉旅館や免税店などは旅行系インフルエンサーと協業し、「日本での体験」型コンテンツを配信。
これにより訪日前に認知を高め、旅行中の購買や来店に直結させています。
広告・プロモーションの種類と費用感
小紅書の広告メニューは大きく3種類あります。
- インフルエンサー広告(KOL/KOC起用):自然な口コミ形式でブランド体験を投稿。
- プラットフォーム広告:検索リスティング、フィード広告、発見ページ広告など。
- ブランド公式アカウント運用:フォロワーとの接点づくりと継続的発信。
CPCは1〜3元(約20〜60円)、CPMは20〜40元(約400〜800円)が目安とされます。
ただし、広告色を出しすぎると逆効果になりやすく、「リアル」「誠実さ」が鍵です。
成功するためのポイント(KOC戦略)
RED(小紅書)ではKOL(著名インフルエンサー)よりも、フォロワー数が少なくても信頼性の高いKOC(Key Opinion Consumer)が重視されつつあります。
実際に使った感想をリアルに語ることで、他ユーザーの共感と購買を生み出します。
ブランドはKOCを複数人起用し、同一テーマで多様な投稿を展開する「種まき型マーケティング」を行うのが効果的です。
また、投稿後のコメント返信・UGC拡散・オフライン連動キャンペーンなど、双方向のコミュニケーション設計が成功の鍵となります。
まとめ
小紅書は「信頼×共感×購買」が連動する、中国独自の口コミSNSです。
日本企業にとっては、中国女性層の“本音購買データ”を得られる貴重な場でもあります。
RED上でのブランド構築は短期的な広告ではなく、中長期的なファン形成の積み重ねが重要です。
もし中国向けSNS戦略をこれから始めるなら、まずは小紅書を起点に「リアルな声から信頼を育てる」ことをおすすめします。

